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 懐かしの置屋というわけではないが、数あるバンコクの風俗店の中に、変態3P専門などと謳われるエデンクラブという店がある。何時頃の開店かは知らないが、少なくとも僕がバンコクで遊んでいた90年代の前半に、この店の名前を聞いたことはなかった。単に気づかなかっただけかもしれないが、ネットで見る限り、これまでのタイ風俗とは一風変わった趣向であるらしい。バンコクの風俗シーンも発展したなあと思いながら、七年ぶりのタイとなった2004年に早速行ってみた。


 スクムビットのナナプラザの向かい辺り。排気ガスと騒音に塗れながら、事前に調べた番地を目指して歩く。店は程なく見つかった。外観はナイトクラブといった感じか。

 店内は薄暗かった。カウンターに着くと、すかさずメー(タイのオバサン)が飲み物を訊ね、次いで説明を始めた。店の内外で思い思いに過ごしていた女性達が、「きゃあ、仕事だ!」といった感じで、バタバタしながら所定の位置に着いた。

 縦に引かれた黄色い線を挟んだ両側に、ほぼ同数の女性達が椅子に座って、こちらに向かって笑みを投げかけた。黄線の左側がお尻もOKとメーが身振りを交えて言うのも、事前に調べたとおりだった。

 ふと見ると、好みの顔立ちが目に入った。ショートカットで鼻筋が通り、華人の血がかなり入っているように見えた。この種の場面に於いて、好みかどうかと言うのは大した問題ではないが、そうは言っても、「出来るなら好きな顔立ちの子の方が・・・」というのは人情である。ふと見ると、もう一人好みの顔立ちが目に入った。こちらは先の女性とは違い、色が黒く南方の雰囲気を醸し出していた。僕の経験則から言うと、こういう顔付きの女性には外れは少ない。さてどうしたものか。

「中国にするか南洋にするか」などと迷いながらも中国嬢を指名したが、彼女が相方として選んだのは南洋嬢だった。「オレは何てツイてるんだ」と舞い上がったのは言うまでもないが、ここで少し説明する。

 交渉次第で一人の女性と遊べることは出来るとは思うが、この店の基本は3Pが前提である。客が一人の女性を指名すると、その女性の指示によって、自動的に二人目の女性が決まるといっていい。ここで我を出して、もう一人の女性を指名することは可能かもしれないが、これは止めたほうがいいと思う。根拠はないが、3Pは女性同士の相性で全てが決まる気がするからだ。よってこの場は素直に任せるのが、大人の遊び方といったところ。

 まだ飲みかけのビアレックを片手に店を出て、二人の女性に囲まれ路上を歩き出した。「プレイルーム」は、この先にあるとのこと。気恥ずかしさに襲われる瞬間だが、こんなことに怯んでいては、風俗遊びは出来ない。お目当てのホテルに間もなく着いた。


 エアコンとテレビが付いていたものの、ダブルベッドが全てといっていいほど、部屋そのものは狭かった。神棚のような位置にあるテレビでは、ネットが普及した今では希少価値ゼロといった無修正の動画が流れていた。エアコンが効いてるわりには、やけに空気が温い。

 部屋に入るなり、なぜか南洋嬢が出て行った。とりあえず促され、中国嬢とシャワーを浴びる。そしてシャワー室から出ると、ほどなく南洋嬢が戻って来た。別室でシャワーを浴びてきたわけだ。

 準備OKかなと思っていると、いきなり女性達が持参していた小型のスーツケース?のような物から、夥しい量のコンドームをベッドの上にばら撒いた。いくらなんでもそんなに必要ないだろと思っていると、それが合図とばかりに、いきなり女性達が襲いかかって来た。さあプレイ開始(この先は下品さが倍増するので、この手の文章に慣れてない方は読まないほうがいいです)。

 南洋嬢はフェラチオに終始し、中国嬢は、「Oh yeah」などと喘ぎながら、身体全体を舐め回すといった感じだった。もし指名した順序が逆だったら、この役割も逆になったであろうなどと考えながら、されるままに身を委ねた。しかし中国嬢が発する洋ピン丸出しの台詞が場違いのように思えて、僕には気になってしようがなかった。ひたすら、「Oh yeah」を繰り返すのだ。とはいえ客の嗜好を考えての、彼女なりの配慮であったのは間違いない。エデンクラブの客層の中心は、すべからず白人といってよかった。

 一段落すると、中国嬢がstrapon(もしくは「strap-on」 邦訳はペニスバンド)を装着し、次いで不適な笑いを浮かべながら、「アイファックユー」。 エロ動画サイトの人気ジャンルの一つである、「girl fucks guy」といったところか。タイ女性にペニスバンドで犯された最初の日本人(実情は知りませんが)というネタを取得できるかなと思ったが、これは経験がないので止めといた。よって当クラブの馴染みの展開である、「レズ鑑賞」に場面は移った。

「チェプマイ? チェプマイ?」と互いに相手を気遣いながら、女性達のプレイは進行した。この「レズ鑑賞」は、これは明らかに仕事であるという現実を実感できる瞬間と言っていい。冷めた目で見つめる自分に年齢を感じた。

 やがてレズが終わり最終段階に向かう。四つんばいになった・・・(この辺りで止めときます)。


 おそらく場所がタイだから際立つのだろうが、普通に考えれば聖水やAFやレズ鑑賞などは、日本の風俗店に於いて特に真新しいものではない。それらのプレイを扱う店が特に変態呼ばわりされた例を、(自称は別として)少なくとも僕は知らない。だからエデンクラブに対しても、変態といった言葉が流布されている現状に引っ掛かってしまうのだが、逆に言えば店の宣伝に寄与している側面があるのも否定できないので、どうにも複雑な思いがしてしまう。性に対する尺度の違いとともに、これも日本人のアジア観のひとつという気がする。
 
 このエデンクラブには数年の間隔を置いて、バンコクに行く度に何度か訪ねた。コストパフォーマンスという点から言うと、異論があるのは承知だが最高峰といっていい(おおむね1万円強)。支払いといえば、前払いが基本の多くのバンコクの風俗店と異なり、この店は後払いなのが常だった。プレイが終わると一旦クラブに戻り、再びカウンターに陣取り御会計となる。その際に経営者と思われる品のいい白人の紳士から、「Good ?  Everything OK ? 」などと感想を訊かれ、「ベリーグッド!」などど答え店を後にするのも、エデンクラブ探訪の何時もの終わり方だった。

 この店に最後に行ったのは2008年。その時に面白い事に気づいた。日本人が書いたと思われる日本語のメニューがあったとか、「プレイルーム」に移る際には、表を通らず裏口から廻るといったことではない。

 やはり、「ギン」だったのだ。予てからタイ語のギンは、日本語の「食べる」より広い意味で使われると思っていた。「ご飯を食べる」がギンカオなら、「ビールを飲む」もギンビアで、「酒を飲む」もギンラオだった。

 イサーンの実家に幼子を預けているという嬢が、堂々たる下半身を突き出しながら迫って来た。「ギンマイ?」

 これも同衾で覚えた言葉で、クメール語でいうなら、「ニャム」と同じ用法といっていい。この種の場面でも、「食べる」だったわけですね。おしまい。

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