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 もうこの問題には触れないでおこうと思っていたが、半世紀ぶりにアメリカの国務長官がミャンマーを訪問したというニュースを見て、新しい考えというかネタが浮かんできた。久しぶりに見たヒラリーさんに、久しぶりに見たマライアというか渡辺美里さんのような印象を受けたが、それはともかくヒラリーさん、彼の国をどう呼んでいいものかと思案した挙句、”this country”で通したとか。
 
 これについては、「クリントン長官周辺は、ビルマと呼べば訪問先の不興を買い、ミャンマーと呼べば米議会や亡命ミャンマー人らの反感を買うため、長官が難しい選択を迫られたと述べた」(AFP BB news)という報道を見たが、その真偽は措くとして、例によって、「あさっての見方」をしてみる。
 
 相変わらず対外呼称と英語呼称の規定の違い(あればの話だが)が分からないが、ここでは分けて考えてみる。つまり国連やオリンピックの場などで使われている英語だが、これと英語圏で話されている地域言語(母語)としての英語は別物であるという立場で見ると、自ずと結論が導かれる。
 
“Burma”でいいんですよ、母語としての英語で使用する場合は。というより英語圏の裁量の話でしょう。ミャンマーに限らず何処の国にも対外呼称を決める権利はあると思うが、よその国の言語の単語にまで変更を求めるのは筋違いでしょう(ただし何らかの理由がある場合は別。むかしトルコがソープになったように)。
 
 その対外呼称が結局は英語だから話がコンガラガッテしまうが、前に書いたように、「国際語としての英語と、母語としての英語は別物」という認識を持てば、それほど苦労することなく、「自国語を勝手に弄られる不快感」を乗り越えられると思う。だから英米は、”Union of Myanmar”という対外呼称を、あくまで国際語としての英語表記として公式に認めたうえで、議会でも会見でも自国語で話す分には、“Union of Burma”を使用すればいい。そして他国語で話されている分については、ミャンマーも文句を言わんことですな。また、これも前に書いたがスポーツの国際映像などで、たとえ実況が英語であっても選手の国籍の表記が”Myanmar”になっていたら、それを自然のこととして英語圏の人は受け入れる。実況と表記のズレなんて、圏外の国の人は普通に受け入れているんだから(実況がドイツかDeutschlandで、表記がGermanyであることに文句を言う日本人もドイツ人もいないでしょう)。
 
 しかしこう考えると、日本の政府やメディアがビルマからミャンマーに変えたのは早まったという気がしないでもない。もちろん変えてもいいのだが、”Union of Myanmar”という国名を認めたうえでなら、引き続き日本語ではビルマと呼んでも問題はなかったはず。個人的にはミャンマーという響きが好きだが、律儀に国際表記に合わせる必要まではなかったと思うが。
 
 最後に当ブログ馴染みのアレな話になるが、80年代のタイ北部の置屋(風俗店)には、ビルマからの女性が多くいた。英語とは無縁の暮らしをしている彼女達の発音は、ブーマともブッマとも聞こえたものでしたね。おしまい。
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