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 もう飽きた。内心この問題に関与しなければよかったと思いながらも、いや、真面目に行きます。

 子供の頃の話だが、日本に帰化した大相撲の関取について、「**関は今日から日本人」といったニュースを耳にし、変な印象を持った記憶がある。帰化が国籍の取得を意味することくらいは理解出来たが、「それで何で外人が日本人になれるの?」と感じたものだった。

 この違和感は日本人という語が国籍と人種を兼ねていることから来るのだが、国籍を変えても人種までが変わるわけではない。こういう場合は、「**関は今日から日本国民になりました」と言うべきだろうと、今にして思う。

 国や人種の呼称をそのままに、国名の後に国民という語を添えれば、何を指すかを明確にすることが出来る。いればの話だが、日本人と呼ばれることに人種を感じ抵抗がある国籍所持者でも、日本国民という響きなら事実そうだし、自然に受け入れられると思う(それも嫌ならどこか他所の国に引っ越してもらうしかない)。国籍呼称として日本人を用いても間違いではないが、日本のように単一民族国家と言ってよいくらい特定の民族の勢いが強い国だがらこそ、こういう配慮が必要と考える。

 個人的には何れ人種呼称は意味を成さなくなり、地球規模の人の識別は最終的には国籍呼称に落ち着くと予想しているが、それはまた別の話。



 また違う話になりそうなのでミャンマーに戻す。今回は自問自答で自分の立場を確認する。

 この自問自答というお遊びは、自分で設問を作成して勝手にイエスノーで回答するというちょっとアレな遊戯だが、ある課題に関して意外と気づかない自分の立場を知る上で、これ以上にない最良の手段だと思っている。

 設問は至ってシンプルで、設問に際して詳しい知識を必要とするようなものは作らない(作れない)。また回答のために調べものをするといったことも、まずない。

 単純に今ある知識や経験則で勝負し、それによって自分の無知を思い知らされるという特典もある。またリセットというか、基本的に自覚しきったことから始め、自分を追い込むように答えにくい問いもするようにしている。そして言うまでもなく、正誤を問う設問ではない。

 今回の課題は、ミャンマーの呼称と内政。さっさと行きます。


一  ビルマと呼ぶことは、軍事政権への抗議の意思表示である。

 ノー。80年代の話など、必要に応じて使っているだけ。


二  ミャンマーと呼ぶことは、軍事政権を認めたことになる。

 ノー。よそ様の国が何政だろうと、こちらの人生には一切関係ない。単に正式名称と思うから使っているだけ。


三  ビルマ人とは国内の全民族を指す。

 ノー。ビルマ族のみ。その2でも書いたが、ビルマ族にいい印象を抱いているとは言い難いシャンやカレンに対して、ビルマ人と呼ぶのは嫌ですね。


四 ミャンマーという言葉は国内の全民族を指すという政府の説明は虚偽である。

 ノー。国内および国際社会に対する政府の意思表明以外の意味が感じられない。語源の問題は学術の分野で論じるべき。


五 少数民族の独立運動を基本的に支持する。

 イエス。反対する立場にない。


六 独立が実現した場合、武力闘争の実績から軍部関係者が政権に就く(つまり軍政になる)可能性が高いが、そうなっても支持する。

 イエス。反対する立場にない。二と同じ理由。


七 六の設問にイエスなら。少数民族の軍政は承認するが、ミャンマーの軍事政権には反対する態度は矛盾しない。

 イエス(一応英語風に。否定の疑問文だから)。矛盾する。矛盾以外の何物でもない。


八 六の設問にノーなら。ミャンマーが軍事政権であることに反対する人が、少数民族の独立闘争を応援する態度は矛盾する。

 イエス。矛盾以外の何物でもない。軍政にならない限りゲリラ闘争を認めるといった話は聞いたことがない。

九 少数民族に対する抑圧と軍政であることは関係ない。

 ノー(一応英語風に。否定の疑問文だから)。全く関係ない。単に為政者の資質の問題。


十 いわゆる民主化勢力が政権に就き、対外呼称をBurmaに戻したら、これに賛成する。

 イエス。反対する立場にない。人騒がせな話だけど。
 
 但し日本語ではビルマと呼ぶかは今さらといった気になる。ビルマ忌み嫌い派では全くないが、より歴史のある地名が好きなので、ミャンマーという語の由来を知った以上はミャンマーと呼びますね。彼の国の正式名称であることに変わりはないわけだから(話が違って恐縮だが、スーチーさんがミャンマーという対外呼称を嫌う理由がさっぱり分からない。結果より過程に固執する進歩人ということか)。


 これで問題に関する自分の立ち位置が、大体わかると思う。こういった自問自答も自分の立場を確認する上で有効だと思いますね。飽きたけど続く。
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