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少しややこしいが、カンボジアでココンと呼ばれる場所は少なくとも二箇所ある。クメール語の正式名称は知らないが、まずココン州というのがあり州都がココンで、一般にココンというとこの街を指す。それとは別に沖合いにはカンボジア最大の島があり、これもココンという。この旅で携帯したガイドブックでは識別上のためか、本土にあるココンを” Krong Koh Kong “、島の方は漠然と” Koh Kong “と記してあった。
ビーチでの読書と飲酒が何より好きな僕にとって気になるのは、島の方のココンである。コ(koh)が島という意味であることと、州都のココンとの識別も含めて、コン島と呼んだほうがいいかもしれない。しかし残念ながら、そして有難いことに、島の観光開発は全く進んでいない。ここに限らずカンボジアの沿岸部には、旅人的には美味しそうな大小さまざまな島があるが、僅かにツーリズムが訪れているのはシハヌークヴィル近郊の島々と、ケプの沖合いにあるトンサイ島くらいである。
実話かどうかは知らないが、1972年にバンコクからココナッツを運ぶ交易船に乗ったピースコープのメンバーが上陸したのが、聖地コサムイの始まりと言われている。その後、口伝てに島の素晴らしさが旅人達の間で広まり、やがてガイドブックにも取り上げられ、今日では外国人はもとよりタイ人までもが訪れる一大リゾート地になったと勝手に推測している。因みに英文のサイトでは、彼ら初めてサムイ島を訪れたピースコープのメンバーを、” The first foreigner “と称しているのが興味深い。この場合は白人旅行者という意味だと思うが、すでに16世紀頃には中国との交易もあり、第二次大戦中の一時期には日本軍が占領していたと書いているにもかかわらずである(History of Koh Samui/Essential Travel.co.uk)。
もっとも僕も、つい白人を十把一絡げ(じっぱ・ひとからげ。「じゅっぱひとかけら」ではありません。初めて知った)で見てしまうことがあるので、それと同じく白人の側から見れば、アジアの国を訪れた別のアジアの国から来たアジア人など、” foreigner “のうちには入らないのだろう。
話が脱線したが、コン島がそうだと言うわけではないが、カンボジアの沿岸部には、「ピースコープが訪れる以前のコサムイ」が山ほどあるような気がする。実はこの時の旅でも、「コン島が観光開発されるのも時間の問題だな・・・」と考えていた。同じ時期に行ったモンドゥルキリやラタナキリでは、最新のガイドブックにも載っていない新しいゲストハウスがいくつもあり、「いよいよカンボジアも本格的かつ国全体にツーリズムの波が押し寄せてきたか・・・」などと感じたこともあった。
しかし沿岸部の島々については、今のところ予想は外れている。理由は分からないが、コン島に限って言えば日帰りのツアーで訪れることは出来ても、未だにバンガローなどの宿泊施設がないようだ(あくまでネットで仕入れた情報です。2012年2月現在)。おそらく他の無名の島々も似たり寄ったりの状況だと思う。ならば自分が(アジア人だが)、” The first foreigner “になってやろうかなどと意気込んでしまうが、一番の問題は金と時間がないことと、もう一歩足を踏み入れる勇気が足りないことですね。
さて。念願ではないものの話に聞くチキンファームにも行ったし、街の散策も一通り終え写真もいっぱい撮った。もうココンではやることがないし、明日にでも出ようかなと思いながら、昼間と同じく宿のレストランに夕食を摂りに行った。全体的に胡散臭さがないとはいえない宿だったが、レストランにはテーブル席のほか寛ぐには満点の座敷もあり、プール台が置かれているなどハイカラな雰囲気は良く、宿泊客だと思うが上品な感じの白人達でそこそこ賑わっていた。宿とのトラブルなど全く心配していなかったが、同じ環境にいる旅行者の姿を見ると何となく安心してしまう。
座敷が占領されていたのでテーブル席に着き、適当な料理を注文しアランドロンとアンコールに浸っていると、一人のカンボジア人の男が話しかけてきた。従業員でも宿泊客でもなく、ロンプラ用語でいうところの、” hooker “といったところか。彼らは外国人が集まるゲストハウスやレストランに出入りしている、一種の便利屋といっていい。
もっとも胡散臭さはあるものの悪人というわけではなく(中には悪い奴もいるが)、大抵はツアーの手引きから女性やハッパの調達までこなし日銭を稼ぐ、何ていうか憎めない感じの甲斐性なしタイプが少なくない。アジア個人旅行(男性に限ってかな?)の醍醐味の一つが、この種の人達との付き合いにあると真面目に思うので、さっそく話を聴いてみた。
人の良さそうな容貌で流暢な英語を操る小太りの彼は、いったい何を餌に引っ掛けてくるのだろうか。などと会話を愉しんだが、やっぱり結論は予想を裏切らず、「レディーボンボン」だった。

Krong Koh Kong/Cambodia 2007
旅に出ると気が大きくなる。加えて低予算の旅とはいえ、序盤は懐がそこそこ厚い。昼にチキンファームに行ったものの、ダブルヘッダーなど日本にいては出来るわけがない。などなど酔った頭で自分に言い訳しながら、彼のカムリに乗ってみた。
続く。
ビーチでの読書と飲酒が何より好きな僕にとって気になるのは、島の方のココンである。コ(koh)が島という意味であることと、州都のココンとの識別も含めて、コン島と呼んだほうがいいかもしれない。しかし残念ながら、そして有難いことに、島の観光開発は全く進んでいない。ここに限らずカンボジアの沿岸部には、旅人的には美味しそうな大小さまざまな島があるが、僅かにツーリズムが訪れているのはシハヌークヴィル近郊の島々と、ケプの沖合いにあるトンサイ島くらいである。
実話かどうかは知らないが、1972年にバンコクからココナッツを運ぶ交易船に乗ったピースコープのメンバーが上陸したのが、聖地コサムイの始まりと言われている。その後、口伝てに島の素晴らしさが旅人達の間で広まり、やがてガイドブックにも取り上げられ、今日では外国人はもとよりタイ人までもが訪れる一大リゾート地になったと勝手に推測している。因みに英文のサイトでは、彼ら初めてサムイ島を訪れたピースコープのメンバーを、” The first foreigner “と称しているのが興味深い。この場合は白人旅行者という意味だと思うが、すでに16世紀頃には中国との交易もあり、第二次大戦中の一時期には日本軍が占領していたと書いているにもかかわらずである(History of Koh Samui/Essential Travel.co.uk)。
もっとも僕も、つい白人を十把一絡げ(じっぱ・ひとからげ。「じゅっぱひとかけら」ではありません。初めて知った)で見てしまうことがあるので、それと同じく白人の側から見れば、アジアの国を訪れた別のアジアの国から来たアジア人など、” foreigner “のうちには入らないのだろう。
話が脱線したが、コン島がそうだと言うわけではないが、カンボジアの沿岸部には、「ピースコープが訪れる以前のコサムイ」が山ほどあるような気がする。実はこの時の旅でも、「コン島が観光開発されるのも時間の問題だな・・・」と考えていた。同じ時期に行ったモンドゥルキリやラタナキリでは、最新のガイドブックにも載っていない新しいゲストハウスがいくつもあり、「いよいよカンボジアも本格的かつ国全体にツーリズムの波が押し寄せてきたか・・・」などと感じたこともあった。
しかし沿岸部の島々については、今のところ予想は外れている。理由は分からないが、コン島に限って言えば日帰りのツアーで訪れることは出来ても、未だにバンガローなどの宿泊施設がないようだ(あくまでネットで仕入れた情報です。2012年2月現在)。おそらく他の無名の島々も似たり寄ったりの状況だと思う。ならば自分が(アジア人だが)、” The first foreigner “になってやろうかなどと意気込んでしまうが、一番の問題は金と時間がないことと、もう一歩足を踏み入れる勇気が足りないことですね。
さて。念願ではないものの話に聞くチキンファームにも行ったし、街の散策も一通り終え写真もいっぱい撮った。もうココンではやることがないし、明日にでも出ようかなと思いながら、昼間と同じく宿のレストランに夕食を摂りに行った。全体的に胡散臭さがないとはいえない宿だったが、レストランにはテーブル席のほか寛ぐには満点の座敷もあり、プール台が置かれているなどハイカラな雰囲気は良く、宿泊客だと思うが上品な感じの白人達でそこそこ賑わっていた。宿とのトラブルなど全く心配していなかったが、同じ環境にいる旅行者の姿を見ると何となく安心してしまう。
座敷が占領されていたのでテーブル席に着き、適当な料理を注文しアランドロンとアンコールに浸っていると、一人のカンボジア人の男が話しかけてきた。従業員でも宿泊客でもなく、ロンプラ用語でいうところの、” hooker “といったところか。彼らは外国人が集まるゲストハウスやレストランに出入りしている、一種の便利屋といっていい。
もっとも胡散臭さはあるものの悪人というわけではなく(中には悪い奴もいるが)、大抵はツアーの手引きから女性やハッパの調達までこなし日銭を稼ぐ、何ていうか憎めない感じの甲斐性なしタイプが少なくない。アジア個人旅行(男性に限ってかな?)の醍醐味の一つが、この種の人達との付き合いにあると真面目に思うので、さっそく話を聴いてみた。
人の良さそうな容貌で流暢な英語を操る小太りの彼は、いったい何を餌に引っ掛けてくるのだろうか。などと会話を愉しんだが、やっぱり結論は予想を裏切らず、「レディーボンボン」だった。
Krong Koh Kong/Cambodia 2007
旅に出ると気が大きくなる。加えて低予算の旅とはいえ、序盤は懐がそこそこ厚い。昼にチキンファームに行ったものの、ダブルヘッダーなど日本にいては出来るわけがない。などなど酔った頭で自分に言い訳しながら、彼のカムリに乗ってみた。
続く。
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ここのところ私事多忙にて更新が滞っています。
忘れたわけではありませんので、まったりとお待ちください。
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