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 いわゆる首長族といえばタイのメーホンソンが有名だが、こちらは96年に訪れたミャンマーのロイコーという街での一コマ。ジャングルの奥地だった印象のあるメーホンソンの居住地と違い、ロイコーの彼女達が生活を営んでいたのは街中の住宅地だったので、少し驚いた記憶がある。ついでに言えば観光地色が濃厚だったメーホンソンのそれと違い、何ていうか普通に淡々と暮らしている感じがした。土産のセールスも観光客の姿もなく、ただのお宅訪問という感じで、却ってこっちが気を遣うくらいだった。

 ロイコーの街についてはあまり憶えていないが、トラックバスを乗り継いで行った道のりについては記憶にある。朝靄の冷涼な空気のなか、沿道には農作業に向かうのだろう、黒の衣服に縞の入ったオレンジの頭巾を纏ったボー族の女性達の姿があった。白い靄の中を静かに歩く姿がひどく幻想的に見え、僕がミャンマーで目にした一番美しいシーンだったかもしれない。

ロイコーでは泊まったゲストハウスに出入りしていたガイドのバイクの後ろに跨がって、首長族の家(正式名称を知らないので、ここではこう表記する)のほか、近郊の湖やパコダを見て回った。パコダでは高僧からお祈り?をかけてもらい、寺に入りたければ入っていいといった風なことを言われた。何でも最低二週間居れば、あとは好きなだけ居ていいとか。その場合はビザはどうなるかなど疑問を感じながらも、旅に飽きたらそれもいいかなとチラと思った記憶がある(この話は聞き間違いの可能性がかなりあります)

陸路での入国が煩雑なこともあって、タイから近くて遠い国という印象のあるミャンマーだが、やっぱり地続きの隣国という事実を思わせたのがガイドの話だった。

彼はメーホンソン(タイ)に行ったことがあるという。「でもどうやって?」「歩いて…」「でも国境は?」「そんなの金さえ払えば…」といったやり取りを交わした覚えがあるが、合法なのか非合法なのかということまでは分からない。とはいえ旅行者にとっては鎖国状態にある感のミャンマーだが、地元の人から見れば、当たり前だがタイは普通の隣国だったわけだ。
 
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